共鳴から共育へ、そして未来へ
昨夜は、少し早くお店を閉めさせて頂いて、心斎橋のカフェを併設する本屋さんに民藝に関するトークイベントに行ってきました。

会場は、立ち見の人も含めて130人を超えていました。
民藝を「mingei」と表記する若い女性の企画だそうです。
民藝ブームということも言われていますが、新しい発想に多くの気づきと学びを頂きました。
有難うございます。
トークの内容は、少し専門性に偏っているところもあり、同じ意見の同じ傾向があると・・・トークイベントだから、それでもいいかな・・・
それよりも、若い人も多く、その多くはトークの先生方の生徒さんだろうが、それでも民藝に興味を示される方がこんなに多いことに驚きを感じました。
企画者の大学院生がおっしゃっていたことに強い刺激を受けました。
「私たちは、モノを購入する基準がSNSです。口コミの評価や「いいね!」の数で決めている。・・・それは、考えてみるとおかしなことだ。
みんなが良いというから、それは良いものだろうか?
自分の価値観で、見て、聞いて、選ぶという、至極当たり前のことができなくなっている。
民藝は、そういうことを自分に取り戻そうと教えてくれます。」

写真の一枚は、昨日お店に届いたお客様からのものです。
姿の美しい印章をお届けしたお礼にと、手作りのポーチとお手紙を頂きました。
還暦を期して、新たな自分づくりの友として、お気に入りの印章をそばに置きたいという想いから、当店に印章調整をご依頼頂きました。
デザイン案を吟味し、お客様の想いをのせ、職人の私が精魂込めて彫刻し、お渡しする。
これで終わりではなく、そこから印章をご使用頂いて、用の美をご自分で発見、育てて頂き、ご自分の印章として、その中に自らの想いという魂を積んでいく作業を含めて、それを民藝的思考と私は考えます。
これからのモノづくりは、この思考なしには成し得ないし、この思考を用いてこそ未来につながると私は強く思います。
明日は、夏の特別講習会(主催が大印組合の技能士会)での技能検定トライアルと大印展対策講習会です。
暑いなか汗を流して努力する講習生らと共に学びを得たいと思います。
