経営努力

間もなく十連休で、バタバタしております。
まる10日間ともはお休みは致しませんが、それでも世間はお休みですので、時間が凝縮されたように感じますね。(5月3日から6日は完全休業、他は時々営業となります。)

最近、ある方とのお話で出てきた経営努力という言葉を考えています。
経営努力・・・いろいろあると思います。
実店舗やネットショップのお店づくり、そこで働く人の労働環境と生活保障、売上から利益を考えて采配していく努力、
売上に繋がる販促活動、商品の研究開発努力・・・・・
これは、印章業だけの経営努力ではなく、あらゆる商売に当てはまる努力です。
印章業界の優秀な経営者とお話をしていても、上に挙げたような経営努力をされている素晴らしい経験をお聞きすることが出来ます。
しかしながら、どの優秀な経営者も「商品の研究開発努力」については、わりと他人任せな方が多いのが印章業界の特徴かも知れません。
即ち、「商品の研究開発」イコール・・・メーカーの新商品なのです。
他の業界を見ても、そんなに安易なところはありません。

印章業界における「商品の研究開発」は、技術の研鑽とその継承だと私は思います。
そこを他人任せにしている経営者が多いと思います。
それが業界全体になった時に、地域や個人ブランドの研究はあるようですが、中身のないブランドづくりに懸命になられているなぁ~というのが私の感想です。
技術論が抜けているのです。
印面なき印章というのは、あり得ないということです。
中身も人任せな研究開発もあります。
熟練の職人からの意見ではなく、文字デザイナーでもなく、文字を知らないパソコン機能デザイナーの文字歪曲・・・
職人の側にも問題がないのかと言えば、大いに問題があります。
自己完結されている技術者が多く、継承されることによって、技術が成り立つという観点が抜けています。
これも他の職種にはあまりない、印章業界独特の風潮です。
「今の技術の水準が低い」と言われる熟練技術者がおられます。
では、その状態にしたのは誰か!と言いたいものですね。
自らの現場を変えていきましょう。
技術論的にも経営論的にも、印章業界と自らの商売の為に
技術の現場にあらゆる角度から光を!

posted: 2019年 4月 25日