塊と魂

3回目のワクチンを12日の土曜日に接種しました。

2回目ほどではなかったのですが、日曜日には38度7分まで熱が出ました。

日曜日は休養というより熱で体がしんどく動けませんでした。

 

インスタグラムに投稿した「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身につけたものはお前のもの。決して奪われることのないもの」という朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の虚無蔵さんの言葉に、寝具技能士のひとからコメントを頂きました。

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一級に合格して間もない頃、嬉しくて少し余裕をこいていた僕の仕立てたふとんを見た師匠に

「お前の仕事には心がこもっていない!ただの布団と同じ形をした綿の塊や!」と、けちょんけちょんに叱られしょげていた時に師匠のお母さんがそっと言って励ましてくれました。

そんな事を思い出しました。

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印章業界にも「布団と同じ形をした綿の塊」のような印章を販売されているところが実に多いと思います。

「カムカムエヴリバディ」風に言うと、あんこの声を聞いていない商売人が多いのが実態です。

きちんとした商売人は、きちんとした商品を販売されます。

きちんとした職人が魂のこもった仕事をするのと同様です。

ところが我が業界、悲しきかな、売れたらよいという思考が先行しています。

どんなもんでも売れたらよい・・・なかなか怖い思想だと私は思うのですが・・・逆に私の考え方を、個人的な思想を持った発信と揶揄される方もおられるようです。

しかし、そのようだから印章の価値は低落し「押印廃止」に繋がる流れを作り出してしまいました。

今は印章業界のきちんとした職人や商売の在り方が寒風にさらされています。

技能検定もそうですが、技術とその継承現場に陽光をあて、蕾をほころばせる努力に目を向けてほしいと考えます。

蕾は確実に技術のなかに存在するのですから・・・。

私も鍛錬を忘れずに虚無蔵さんの境地とあんこの声を聞ける職人でいたいと思います。

posted: 2022年 3月 15日