本義に外れたことは・・・
今日と明日は、氏神さんの夏祭りです。
太鼓やお神輿、獅子舞が町々に繰り出します。
一時期、夏祭りを土日にして、さらに盛り上げようという話が出たと聞いたことがあります。
たまたま土日になることもありますが、神事ですので、勝手に日にちを変えることは出来ません。
イベントなら盛り上げる事が最重要課題ですが、神事であるお祭りの日程を変えてまで盛り上げようとなると、本来の趣旨から外れたものになってしまいます。
消費者の方からお電話を頂きました。
「デザインを使用者とともに考えて頂けるお店とお聞きしたのですが可能ですか?」
どういう意図でお聞きになられたのか、少しわからないところもあるのですが、当店のコンセプト「三田村印章店は印章をきちんとデザインする印章店である」という発信や当店のお客様からの口コミのお蔭かも知れません。
ただ、印章の本義を変えてまで、消費者の要望のみを取り入れて作製するというものではありません。
「お花がすきだから、花の絵を入れてほしい」
「ピアニストなので、♪をどこかに忍ばせてほしい」
「アニメのキャラクターの端に名前を彫ってください」
・・・そういう要望には、当店はお応えしておりません。
印章の本義に外れたことは、お客様自身の信を示す道具としての価値と印章そのものの価値を低下させることとなり、暮らしに寄り添う実用としての印章を玩具化してしまうことに他ならないからです。
お客様や使用者への想いを大切にそれをきちんとデザインすることは重要ですが、時流や嗜好のみをとりいれることが、印章の本義を崩すことになる場合には、お断りさせて頂きます。
今日の昼からと明日は、太鼓の音と子ども神輿の掛け声でにぎやかになる事でしょう。
また、生魂締めの声と拍子木の音が夏を迎える地震の後の町々の平穏を守ってくれることを祈りたいものです。
