技術と技能
印章業界において、「技術」と「技能」という言葉が、わりと意識なく同義語のように使われています。
少し調べると分かる事ですが、昔は「技」という言葉しかありませんでした。
私的には「技能」という言葉は、作られた言葉だと思うのですが、それはここでは置いておくことにします。
「技能」という言葉は、個人の中への技の蓄積を言います。
ですので、技能士というのは、技を共有しているのではなく、あくまで個人としての力量を言います。
1級と2級や3級の技能士があるのは、その為です。
上手い下手があるということで、技の動きや働きで、個人の行為・能力を表しています。
それに対して、「技術」という言葉は、技の表現・伝達・置き換えに着目した方法や手段を表した言葉です。
ですので、「技能」はその作業を見せることにより第三者に伝わりますが、その技の説明や発信は「技術」において可能となります。
良し悪しのことを言っているのではなく、それぞれ役割があるということです。
ただ、印章業界において不足しているのは、「技能」に満足して、「技術」を忘れている現状があるかなと思います。
技能を人に見せても、それは個人の能力を表現することであり、印章の本質や価値を技術的側面から光を当てるということにはなりません。
ですので、技能表現は個人のモノであり全体ではないという認識を持ちながらあたらなと、様々なところで誤解が生じるということであり、現に誤解を生じさせています。
この話は、時期来たらずというところもあり、ここで止めておきます。
最後に、業界全体がほとんど発信していないので、お話させて頂きたいことがあります。
来年の技能検定で100人の受検者が全国で集まらないと、印章彫刻が休止職種の対象となると国である厚生労働省からのご達示があります。
100人集める力がこの業界には既にありませんし、軽視してきた結論だと思います。
そして、今年は尚更声が小さい。
他が忙しいのか?もう叫ぶ声も出ないという事かも知れませんが・・・。
大阪府印章業協同組合は、大阪府職業能力開発協会から技能検定受検について委託されています。
大阪の検定試験は来年に実技試験を大印会館で行いますが、その申し込みはすでに始まり、今月末くらいで打ち切りまして、職能に10月頭に申請書類を提出いたします。
職能への書類提出後は受検したくてもできませんので、知らない人がいるかなと思い急遽お話させて頂きました。
大阪で印章彫刻職種、木口彫刻作業の技能検定を受検したい方は、早急に大阪組合までご連絡をください。
近畿では、大阪と京都、兵庫の印章組合が実施されると聞いています。
また、他県の受検希望者はご相談ください。
早い目にお願い申し上げます。
