パソコン印章と印章の本質
三月は人の高さに歩み来る
【作者】榎本好宏

印章の起源となる円筒印章について・・・
このポスターは、呪術的側面を説明していますが、もう少し勉強を進めていきましょう。
印章の必要性の思想により誕生した円筒印章は、交易活動により普及していきました。
古代バビロニアにおいては、ハムラビ法典により印章はその法的価値を深め、商業契約文書への捺印の優位性を確立していきました。
その後アレキサンダー大王のヘレニズム時代からローマ帝国までの約3000年の間、円筒印章はオリエントの交易に重要な役割を発揮したに留まらず、国の興亡に大きく関与していったと言って過言ではありません。
それが示すことは、人と人との契約から国の統治、国と国との交易・・・そういう役割の考え方としての「印章」・・・印章の本質とも言えます。
その本質から遊離しているのが、いまの日本の印章市場です。
パソコン印章やフォント印章では、その本質は示せません。
それどころか、その影響を受けて、印章の価値はドンドンと低下しています。
「印章」という考え方は必要なのですが、実際の印章がその役割を担う価値を放棄しているというのが現状です。
それは、唯一無二を守る技術とモラルがパソコン印章やフォント印章にはないということです。
あるならば、令和4年1月実施の技能検定を受検し、唯一無二の技術とモラルを示して頂きたいと強く要望致します。
世間は新型コロナウイルスの感染拡大で大変です。
ニュースなどでは、スペイン風邪などを例にとり、早いうちからの対応が大切と言われています。
今!技術とモラル無きパソコン印章やフォント印章が乱売される中、その一方でそれを証明するように、技能検定が業界から無くなろうとしています。
いち早く対応されたのは、東京印章協同組合です。
技能検定受検対策講座運営委員会を立ち上げ、この4月から組合員以外にもお声をかけて、講座受講生募集を呼び掛けています。
近畿は、今年は何もしないらしい・・・大阪はそれに追随するとか・・・。
パソコン印章やフォント印章の感染拡大の影響は、もうここにも表れています。
後手の対応は、誰にでもできます。
しかし、来年になって誰が対応するのでしょうか?
ウイルスは蔓延しているに違いありません。
いや、もう・・・。
