9月の決意

縄とびの縄を抜ければ九月の町
【作者】大西泰世

子らが巣立ち、夫婦二人暮らしとなりましたので、自宅を暮らしやすくするために少し手を入れようと家内と話し合いました。
昨日は借り暮らしの場所への引っ越しでバタバタしておりました。
といってもほとんど家内がしてくれましたが・・・
それでも昨日は疲れた一日となりました。

この春にはんこ屋組合の理事関連の役職を降ろさせて頂きました。
少しは楽が出来るかなと思っていたのですが、現在の組合仕事の企画行事のほとんどが技術関連の事が多く、とりわけ9月からは日祝返上の活動となります。
印章とその制度を守り、印章文化にまで責任を担わされたのは、技術関連のことが中心になってくるのは、自明の理であります。
その他は、公益ではなく利益を求める商売の域です。
そしてその技術関連のことを担っているのは、父ちゃん母ちゃん商売の職人型印章店の主であります。

世の人は無情ではなく、きちんとした印章が、それらの職人型印章店の主のそういう目に見えない活動により支えられ、技術が継承され、日夜技術の向上のために努力している人がいるということと、その商品、きちんとした印章を求めている消費者がまだまだおられると信じてやみません。
しかし、その情報量は少なく、或いは誤魔化され捏造され歪曲された印章の利益優先型の在り方に負けてしまっている状況です。

しかし、きちんとした情報を何らかの形で発信していると、そこに共鳴と共感をもたれて、価値ある印章を求められている人と出会うことが出来ます。
8月は、そんな出会いが多くありました。
そういう経験をこの度、9月半ばに同業者に話させてくれる機会を作って頂いております。
それに向けても頑張らねばならない9月です。
また、ゴム印彫刻の技能検定にも奔走しなければなりません。
もう少し頑張ります!
9月の決意表明でした。

posted: 2019年 9月 2日