秋の表側

紙袋たたまれ秋の表側
【作者】上田睦子

今朝の大阪は、随分涼しく秋めいてきています。
借り暮らしの住まいには、半袖しか持参していずに、後残すところの10日間を心配しております。
明日は、大印展の審査会です。
私にとって、大印展は「たたまれた紙袋」のように清楚できちんとしたものです。
審査員になる前から、その運営のお手伝いをしていた若いころから、審査会はきちんとするもの、身だしなみもきちんと背広にネクタイと先輩諸氏から叩き込まれました。
今では、審査員の方ですら普段着で審査をされているのを見て、時代と大印展のあり方の変化を感じますが、それでも私はきちんと背広で臨みます。
作品を出品するために、多くの時間と労力を費やしたことへの敬意を示さなければなりません。
それと、今は社会人の二人の子どもの運動会に行けなかった事に対しても、悔いなき思いで臨んでいるその姿勢を示さなければなりません。
だから、私は背広で審査会に行きます。
秋の表側は大切にしたいことでいっぱいです。

posted: 2019年 9月 21日