3枚のお皿

時間が経つにつれて、今回の台風の被害が大きくなってきていることに驚いています。
大阪は、きつい雨風くらいの程度でした。
もっと西の方は3連休を楽しんでおられる方もおられました。
日本列島の長さを感じます。
被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

連続テレビ小説「スカーレット」が三週目に入りました。
今朝の放送を見ていない人ごめんなさい。
少しだけ立ち入らせて頂きます。
信楽から大阪に出てきた喜美ちゃん、元女中の大久保さんに「女中」としての資質を確かめられます。
・・・ここに3枚のお皿があります。
一つは、家族の為に磨きます。
二つ目は、仕事として磨きます。
3つ目は、心を込めて磨きます。
さあ、どれが一番きれいに磨けたでしょうか?
・・・・
喜美ちゃんは、三番目を指差しますと、
答えは、どれも同じと言われます。
さらに、誰がしても同じだと言われます。
それが「女中」の仕事だと言われます。
「あんたには、できないから信楽へかえり」・・・

誰のせいかは知りませんが、印章の価値がドンドンと低下しています。
誰によりかは知りませんが、誰がしても同じ仕事、同じ商品に成り下がっています。
印章彫刻という仕事の社会的な地位は向上したのでしょうか?
いつより・・・
上がったのか
下がったのか
印章の価値は?

流通の在り方が大きく変化してきています。
それは、そうだと思います。
デパート、百貨店という在り方が問われ
スーパーにおいても・・・
ネット通販が羽振りのよい状態

固定観念がまた破られました。
小さな店である当店で、QRコード読み取り型のスマホ決済により実印と銀行印を購入されました。
2件目です。
大きなところならば、当然でしょうが・・・
当店のように小さな印章店で・・・

印章の価値がドンドンと低下している中、それでも「きちんとした印章」を求めて、当店に来て頂けることにプライドを持ち、お客様のステータスをあげていくためにも、もう少し頑張ります。
逃げ出す事は容易い、自分勝手に生きる事は楽でしょうが、
元女中の大久保さんも、自らの女中という仕事にプライドがあるからこそ、喜美ちゃんに意見できるのだろうと思います。
三つの気持ちを一つにして、
家族の為、仕事として、心を込めて
が大切かなと思います。

posted: 2019年 10月 15日