意義の再確認

やゝ寒く人に心を読まれたる
【作者】山内山彦

ついこの前まで、半袖シャツでウロウロしていたのに、朝夕の冷え込みさえ感じる今日この頃となりました。
ついつい忙しく、朝のご挨拶もほどほどにしてきました。
仕事のみならず、いろんな事をしなければならずにいました。
今年60のおじいさんという童謡がありましたが、おじいさんになれたと思っていたら、人生100年時代と言われるようになり、いつになればおじいさんになれるのだろうと少し不安になります。

大印展、技能検定、技術講習会・・・ハンコ屋さん組合の技術分野のことだけですが・・・そういうことを下支えする人がいなくなりつつあります。
大阪だけでなく、全国的にそうです。
今まで当たり前のようにできていたイベント、行事が出来なくなりつつあります。
技能検定だけを取り出してみてみても、昭和45年に技能検定制度に印章組合が参画するようになり、技能の向上や印章技術の社会的位置を発信するという大きな役割を発揮してきました。
それも、多くの下支えをする先輩たちのお蔭です。
今や、その技能検定を行えない都道府県が多くなりつつあります。
受検者の減少とともに、それを企画運営し実施できる力量が業界自身に無くなってきたと私は思います。
それと同時に、その意義の忘失も大いに関与していると推察します。
印章業界にとって技能検定とは?
・・・・・
印章業界にとっての技術講習会とは?
印章業界にとっての大印展とは?
印章業界にとっての技術とは?

個人にとってのという思考は、とてつもなく大切にされる時代ですが、何か根本的な事が消滅しているように感じる秋最中です。

posted: 2019年 10月 18日