11月3日は67回目の大印展です

十一月自分の臍は上から見る
【作者】小川軽舟

昨日は、大印展の最終実務で理事長をはじめとする技術委員が集まりました。
あとは搬入を待つばかりで、11月3日当日を迎えます。


もうだめだろう・・・
できそうにもない・・・
そういう状況を乗り越えて67年間、大阪の技術者と印章組合は全国展となった「大印展」をここまで支えてきました。
本当に投げ出していたら、止めてしまったら、そこで終わりです。
今までの事象や経験は残りますが、後に繋がりません。
決して新しい風は入って来ないのです。

自分の臍(へそ)は、鏡に写さない限り、上からしか見えません。
上からという限定された方向からしか見られないのです。
物事は多角的に見なければならないと私も思います。
しかし、どうしてもある方向からしか見られないという事象もあるのです。

印章の土台である技術への見方の方向を無理やりにでも変えていかないと、大変な時期に入っているようです。
技術者の継承現場が危ない!
質量ともに危険な状況です。
技術の在り方を支えてきた器が崩壊の方向に向かっています。
今は、技術への意識を転換していかないと後がないように思います。
継承現場に新しい風は、今までのように勝手には吹いてきません。
技能検定を業界で維持していくことへの意識を再確認して、継承現場に光を当て行かない限り、いくら政治を云々しても、大変危険な状況に入り込んでいると私は思います。
まずは、11月3日の第67回大印展をご高覧下さいますように、心よりお願い申し上げます。

posted: 2019年 10月 28日