ウイルス退散祈願

節分や 鬼もくすしも 草の戸に
【作者】高浜虚子


1月の日曜日は、全てゴム印彫刻技能検定関連のお仕事で埋まり、お休みらしき日がありませんでした。
今朝はゆっくりと起きて、午前中は休息を頂きました。
午後からは、仕事量調整で店に出てきています。
大阪城が近くにあり、海外からの観光のお客さんが多いので、皆さん対策のためにマスクをされている人やお店の定員さんが多いように思います。
アルコール消毒が良いとのことで、店に持参して拭きフキさせていただきました。

今日は、(公社)全日本印章業協会(以下全印協)の理事・地域統括者会議が東京で開催されています。
2月6日には、厚労省による「第25回技能検定職種の統廃合に関する検討会」があり、印章職種もおそらくその審議対象として課題に上がる事だろうと推測されます。
技能検定が印章業界からなくなるかどうかの瀬戸際の全印協の地域統括者会議となります。

パソコンのフォントを利用した仕事ではなく、手で仕事をして「きちんとした印章」をご提供出来る技能を有している(するかどうかはべつにして)技能士の資格を得ることのできる国家検定試験が技能検定です。
それさえ維持できない業界は、技能という考え方のみではなく、技術を重視していない、粗悪な品を消費者に提供し滅びていく業界であるという事を社会的に認知されても平気であるという事だと私は思います。

今の業界には、体を蝕むコロナウイルスではありませんが、「きちんとした印章」を侵蝕していくウイルスが蔓延し闊歩しています。
そのウイルスとは、全印協が掲げる『印章憲章』《印章業者は、印章の本来の目的、信証の具としての約束を忘れてはならない。信証の本質は「唯一無二」である。》において明記されている印章の立脚点を踏みにじる同型印の危険性をはらみ印章の価値を貶める商品を蔓延させているものであります。

ウイルス自体の退治が難しいのであれば、その予防をする方策を示さない限り、印章はその力を持ち冬眠していくことでしょう。

全印協の地域統括者という方々は、各都道府県組合では理事長や組合長と呼ばれている方々です。
本日、その英知を持ちまして、喫緊の課題である技能検定存続に向けた方針と行動指針を示されることと、大きな期待を持ち、休日であるにもかかわらず、東京に集まり会議をされているご苦労に感謝したいと思います。

明日は節分です。
コロナウイルス退散、印章業界のウイルス退散を祈願したいものですね。

posted: 2020年 2月 2日