誰も行かない、誰も何もしない夏

家はみな杖にしら髪の墓参

【作者】松尾芭蕉

お盆のお墓参りは、父方と母方の日にちを分けてのお参りとしました。

コロナと熱中症の両方を心配しながらの墓参となりました。

両親がはいっているお墓は、歩いて行ける距離ですが、母方は電車に乗り、バスに乗り換えて行かねばなりません。

母方の伯母さんから「今年は、危ないからお墓にいかなくていいよ。」と言ってもらいましたが、毎年の墓参なので、やはり気になります。

その墓地には、親戚のお墓もあり、みなさん気遣って下さっていました。

ところが、みなさん墓終い(はかじまい)をされたと伯母さんに聞きました。

それなら、高齢な叔母さんらはお参りしないし、他の誰もお参りしないことになります。

誰も行かない・・・というところに、引っかかり、例年のごとく墓参いたしました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、この夏はいろんなものが中止になりました。

お盆の帰省、夏の甲子園大会、夏フェス、夏コミ・・・

中止になれば、誰も行かない・・・何も残らない・・・

昨夜は五山の送り火をテレビより手を合わせました。

火床の数は減らされましたが、それでもLEDライトの点灯よりも、ご先祖様の魂が帰られる点火に心が動かされました。

灯りが点けばよいとするのではなく、その心を大切にするのが日本的霊性の在り方だと思います。

印章も、押せればよいから、押すのが面倒だ、形がデジタルで残ればよい・・・まるでLEDライトの大文字ですね。

五山の送り火も中止にするのは簡単です。

伝統を引き継ぐには知恵がいります。

知恵のみでなく、経験の継承が大切です。

何もしない

誰も行かない

誰もしない

では、経験が継承されません。

 

さあ、お盆が明けました。

技術講習会の通信添削の郵便が届き始まました。

頑張ります!

技術継承も何もしない誰もしないなら簡単ですが、それでは墓終い同様になります。

お盆最中に大競技会の結果返送作業をされていた東京の技術委員のみなさま、ご苦労様でした。

火床を減らしても、その灯火を絶やさないようにしたいものです。

誰かがしないとね。

受け継ぎ伝えるために、貴方は何かしていますか?

 

posted: 2020年 8月 17日