お蔭をもちまして
棟上げや春泥をくる祝酒
【作者】鶴田恭子
個展の準備を家内と共にしていて、つくづく人との関係の大切さが身に染みています。
「三田村さんの印影のうつくしさは、他の印章店にはない美があります。是非とも個展をしましょう。」と背中を押して頂いた人から始まり、個展会場のギャラリーのオーナーは母校(小学校)の先輩でありました。
作品作りのアクリル絵の具を購入するために訪れた画材屋さんは、嘗て「きあんの遊印」を世に広める出発点となった画材屋さん。
その画材屋さんは、家内の依頼に応じてポスターの掲示をしてくれました。
篆刻の同門である建築パースの第一人者のM先生も関連スクールへのポスターの掲示に同意してくれました。
また、同じく篆刻の同門で業界の問屋さんの会長さんも「いきますよ!」と連絡を頂きました。
大阪組合の技術講習会出身の九州の教え子も「個展に行きます!宿をとりました。」と連絡をもらいました。
おそらく・・・じぃ~っと、一人で印章技術研鑽のために人との交流を作らずに、煩わしい人間関係を作らずに、彫る事のみに集中し、講習会講師や大印展の裏方もせずに、組合のバス旅行にも行かずに、組合理事にもならずに、青年部員にもならずに、技術競技会や展覧会に向けて多くの時間ができて、より良い作品作りをしていたら・・・もっと技術がのびていたのだろうか?ともふと考える時がありますが、今は多くの人との交流があったから、今の私の仕事ができる、他店とは違う姿のうつくしい印章をお客様にご提供できると確信できます。
そして、「はんこと大阪の文学」という個展に向けて頑張ります。
ご高覧のほど、よろしくお願い申し上げます。
https://exhibition.mitamura-inshouten.com/
昨夜、嘗て取材でお世話になったと編集者さんへ個展の案内をさせてもらったら、PRに協力しますとのご連絡を頂きました。
個展・・・大変だけど、やらなかったら楽だけれども・・・
行動していると、お世話になった方から勇気をいただきます。
この場をおかりして、お礼申し上げます。
みなさま、ありがとうございます。