左利き
木の実独楽ひとつおろかに背が高き
【作者】橋本多佳子
私は、左利きです。
先日、奥様が左利きの方が、「左利きの人は、どうも脳の違うところで考えているらしい。私の奥さんもそうですが、三田村さんを見ていると、そういうところがあるように見えます。」と話されました。
一人、ひとり個性があるように、そうなのかな、面白いなと思いました。
文字もそうです。
フォントであれば、全て同じです。
印刷すれば、同じ名刺や印刷物が出来上がります。
印章は、それでは困ります。
フォントでパソコン画面上に出来上がった印面は、同型印の作製に繋がる危険性があります。
文字が全て同じ顔をしています。
いくら手で上手に彫刻されても、「元」の字が全て同じとか・・・あり得ないことです。
印章の価値を下げる行為に称讃は致しません。
字入れ→荒彫り→仕上げは、一貫した関連作業です。
最初の字入れで、訳の分からない不十分さは、仕上で良くなるはずがないのです。
印章を彫刻する職人にとって、大切な事は「何を彫るか」です。
また、そんなことを言っていると、「三田村は、左利きだからなぁ~」と言われそうです。
おろかに背の高き自分であることを誇りに思います。
それが、個性でオリジナルです。
