Q5、印鑑の輪郭が欠けているのですが・・・。

A, 印鑑の輪郭が欠けているものは、最初に役所や銀行に登録した状態と印鑑の形状が変わったとして捉えられ、印鑑を変えるように言われます。
最初から欠けているものは、登録を断られます

これは、輪郭も文字もともに印鑑の一部と考えられているからです。
偽造されることを恐れて、自ら印鑑を磨滅させたり、一部を破損させたりする人がいます。
ハンコ屋さんを信用できない猜疑心の強い病的な人です。
また、100円ショップの印鑑は同型印であることを知っているので、輪郭等を欠けさせて使用する人もいますが、小心翼々、誰に対しても信用を措けずに、ついには自己そのものも信じることのできないという悲惨な運命をたどる方であります。

輪郭破損の原因は、多くは印鑑を乱雑に使用したか、または印鑑ケースについている口径の小さな朱肉に無理やり印章をたたくようにしてつけたために角が当たり輪郭部分を弱め、ついには欠けてしまった結果となります。

印章は自己の人格の象徴であり、信を示してくれる生涯の宝器であります。乱雑に扱うことは自らを滅ぼす結果となります。

尚、安価粗末な印鑑の素材は、簡単に輪郭が欠如してしまうものです。
上記のように長い付き合いの印鑑です。あまりにも粗末なものを何度も購入するより、できるだけ良材を選び、生涯の友として大切に扱われるように心がけると、必ず陰徳より印の徳が生じることでしょう。

posted: 2013年 8月 17日