Q6.卒業記念にもらった印鑑って、実印や銀行印にできるの?

解答:ネット等でこの解答を見てみると、ろくな解答がありませんでした。

今は学生だから、そんなに硬い高価な材質のものはいらないとか、柘で充分と安価な物の方へ誘導していくような解答・・・挙句の果てには、ネット激安店を推奨しているものがありました。

学生だから安価で良い・・・就職しても若いから安物でよい・・・いつになれば、一人前の印章を持てるのでしょうか!

これらの解答にふさわしい藤本流始祖の藤本胤法先生のお言葉を紹介いたします。

「学校の卒業生に、社会に出る餞として印章を贈るのは大変有意義である。しかし、これに三文判、または三文判に近い駄作印を用いるのでは、意図はよくとも晴れの門出の若者に贈るには適さない。これは人生という高い山を登るのに粗末な草履を贈るようなものである。人生は道遠く険しい物であるから、立派な登山靴を自分で買い求める認識が望ましい。・・・本人が無自覚のまま卒業印を永く心証の具として使用することは、人格を表す印章としての見地から嘲笑と軽蔑を買い、その害は非常に大きく計り知れないものである。三文判を以て、記念とするのは印章の道を誤る愚挙である。」(『財運と印章』より)

posted: 2014年 1月 31日