来訪神がユネスコ無形文化遺産に
「男鹿のナマハゲ」や「宮古島のパーントゥ」などの来訪神がユネスコの無形文化遺産への登録が決定というラジオニュースが昨夕、耳に飛び込んできた。
各地の来訪神に携わっている皆様、おめでとうございます。
一昨日のテレビニュースでは、男鹿のナマハゲについて報道されていましたが、継承されてきた来訪神であるナマハゲを現地の人があまり歓迎しない状態であるとのこと。
まずは、来訪神のなり手がいない。継承者がいない。
そして、生活様式の変化や人の意識や地域というあり方の変容に伴い、人の家に変装した人が夜間にドカドカと突入してきて、大きな声をあげて衣装の藁を落としまくり出ていく・・・そういう事が受け入れられなくなってきている。
折角、無形文化遺産に登録されても、地元の人に受け入れられないし、継承者がいない。
文化ってなんだろう?と考えさせられました。
昨日も生命保険の変更にともなう電子書類にデジタルなサインをしたのですが、本人確認の印章の捺印は不要とのこと・・・。
ドンドンと、ハンコが不要なことが増えてきています。
ハンコが受け入れられない状態ではありませんが、国はデジタルガバメント推進のためにハンコを邪魔者扱いにしようとしています。
その姿勢や方向性が国民に影響を与えています。
業界の団体組織は、印章制度・印章文化を安定して維持継続できるようにと、あらゆる手段を用いて、その必要性を訴えてはいますが、内部への継承という問題には、及び腰どころか、従来の技術継承の存続強化(技術講習会への人と財政的援助、技能検定や技術検定への取り組み施策、各種競技会や展覧会への出品援助)の具体化が見えません。
我が業界で疲弊しているのは、技術の継承現場であり、そこでの継承の思想づくりであります。
来年の技能グランプリの出場選手は、前回よりはわずかに少ないですが、勇猛果敢な選手の出場をキープしました。
しかし、それに先立って実施される技能検定の受検者はとても継承に希望を持てる数字ではありませんし、印章文化の継承を声高く謳っている都道府県組合においても、取り組もうとさえしていません。
ナマハゲの継承をされている保存会の会長さん達もご高齢です。
他の地方の来訪神も継承者がいなく、高齢者が支えています。
その方々がいなくなれば、無形文化遺産としての文化継承は途絶えてしまいます。
ナマハゲなどの来訪神というのは、「家になまけものがいないか!」と怠けている人に喝を入れて叱ってくれるという共通点があるようです。
現在の来訪神は、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱ってくれるチコちゃんかも知れませんね。
印太郎くんよりも次の全国大会にはチコちゃんを呼んで叱られてみてはいかがでしょうか!
「ボーっと生きてんじゃねえよ!
流行気取りのパフォーマンスに意識を奪われるより、しっかりと先人の技と知恵を受け継げ。」と・・・。
