立てよ職人!立てよ印章業界!

「認印一つでも自分の責任として正しい印影を正しい姿勢で押印する、今の印章不要論はそれを否定するものではないと私は思います。否定されるべきは鑑定印というまがい物、印章店に入ればすぐ生年月日を聞く技術そっちのけの商法、技能士の資格すらもたない、取得する努力もしないインチキ職人が横行する業界を見限った、その程度のオモチャが不要と言われているのです。いつの世も本物は残ります。インチキ職人がいくら象牙印章を彫ろうがそれはゴミにしか過ぎません、私も一介の公務員でなければ日本の美である印章技能を取得してみたいです、しかし副業が禁止ですのでままなりませんが・・サインをササッと適当に書いてそれで責任を感じられるのでしょうか?今のコロナこそ本物が復活する絶好の好機です、立てよ職人!立てよ業界!となるよう門外漢ですが応援させていただきます。」

上の文章は、4年前に書いた「本物(ほんまもん)思考の世界へ」という記事をリブログした追加文章にいただいたブログ友達からのコメントです。
門外漢と書かれているように、印章業界の人ではありません。
そのコメントへの返信を次のように致しました。

「世のコロナ禍とそのショックを利用して、印章を追いやろうとしている勢力が浮き彫りとなってきました。
それに追いやられるのは、オモチャに化してしまった偽物印章です。
洋服が着物に取って代わった現代日本ですが、それでも本物の着物を愛する日本人はいます。
町を歩いていても和装の人に出会います。
印章もそうなると思います。
全体としての印章業界というものは、無くなるかも知れませんが、本物は残ると確信しています。
それは、お客様が教えてくれている毎日です。
自らのお客様を大切に今後も歩んでいきたいと思います。
ただ、印章業界にお世話になってきた以上、さらばというわけには行きません。
最後まで業界の技術継承のために頑張ります。
有難うございます。
励ましのお言葉を頂き、元気が出ました。
頑張ります!」

この間お話させて頂いておりますが、国は技能検定の廃止検討会の報告書で明らかにしているように、印章は本来手で彫刻するから唯一無二が表現されるものであるのに、今のはんこ屋さんは、フォントを使用してオモチャのようなハンコを機械で彫刻されている。時にはキャラクターをパソコンでデザイン?されそこに盛り込み、これがハンコ文化だと言われている。
もうどうしようもないな・・・
デジタルで印章を残そうとしておられるようだが、そんな技術もないモラルもない印影をデジタルでするより、サインをクラウドに預けた方が簡単だと経団連会長や弁護士も言っている。
まさに八方塞がりです。

しかし、そんななかでも本物を求める人がいます。
必死に探されています。
どうか、真面目に技術を習得してきた職人さん
自らとその技術を発信してください。
この間、コロナ対策のステイホームによりお客様の来店が少なくなっても、多くのご依頼を頂けるのは、ホームページやブログで発信しているからです。
何もしないで、業界内で技術はトップ、お前より上手いのは私だとひとり呟いていたり業界内で噂したりでは、貴方の素晴らしい技術は伝わりません。
現在の状況で、より伝わりにくくなっています。
収束したとしても元通りにはならず、この間広く大きく静かに消費者に浸透している「印章を追いやろうとしている勢力」による印章自然消滅の方程式で、印章の在り方は大きく後退している事でしょう。
コロナ以前より印章冬の時代を訴え続けていますが、その冬の時代を既に迎えているのです。
この認識を持ち、本物(ほんまもん)の技術を有する技術者は、今胸を張る時だと思います。
共に、パソコン印章やフォント印章、技能士資格なき手仕上げ印章を駆逐して、本物を残すために頑張りましょう!
https://mitamura-inshouten.com/

posted: 2020年 5月 11日