教え教えられる喜び

土筆生ふ夢果たさざる男等に

【作者】矢島渚男

昨日は、今年初めての技術講習会でした。

昨年は、コロナ禍により4回しか対面講習を行えずにいて、今年になり再び緊急事態宣言により開催できずにいました。

昨年は、リモート講習をしたり、通信添削をしたりと工夫をしていましたが、徐々にではありますが、疲れが実施者側にも受講側にも出てきました。

対面講習をすると、少し元気が出ます。

世の大学は休講状態で、一度も大学に行かずにリモートだけで嫌気がさし、休学、退学をされる若い人が多いと聞いています。

何となくわかる気がします。

コロナ禍だからという理由は理由なのかも知れませんが、コロナ以前から継承現場が危機的な状況だと述べてきました。

コロナは、そういう状態を内在している問題を露呈してくれる役割を持ちました。

教えて頂ける喜び

教えることのできる喜び

両者が共鳴して成り立ちます。

こんなことは、決してデジタル化できないことです。

共存や融合などありえないことです。

デジタル化は継承現場の危機を助けてくれるのでしょうか?

デジタル化は危機に瀕している技能検定を助けてくれるのでしょうか?

 

技術が印章の、印章業の全てではありません。

技術は、印章業の基礎体力で、土台であります。

土台が貧弱になり、がけ崩れがあちらこちらで起きています。

さて・・・「夢果たさざる男等」は、どう立ち向かうのでしょうか。

そして、あちらこちらの崩れている土台を補修工事して、はたしてそこから、その土手からは土筆が顔を出すことは出来るのだろうか。

posted: 2021年 3月 22日