鬼と聻

鬼もまた心のかたち豆を打つ

【作者】中原道夫

 

お店の近所に大きなタワーマンションが建ちました。

最初の建設予定では、ホテルと言われていたのですが、居住用のマンションになりました。

その入居が、先週の土曜日当たりから始まり、引っ越し屋さんのトラックが長く列をつくって、昨日などはそのピークでありました。

今朝も早くから引っ越し作業が続いていました。

大阪のど真ん中、嘗て小学校で社会の副読本で習ったのは、昼間に市内の中心に働きに来られて、夜は近郊に帰宅されるという昼間人口と夜間人口の格差が大きいドーナッツ現象と教えられました。

ところが、今夜間人口の増加(居住地を大阪市内の中心に移行する)という現象が起きていて、小学校の増築も進んでいます。

何がどうなるか、50年前には読めなかった現象でしょうね。

ハンコもここまで社会的信用を失うとは、誰も想像していなかったのでしょうね。

胡坐をかいて、ボーとしているとこうなります。

コロナ禍だからと、何もしないともっと悪化していく事だろうと、そのぐらいは鈍感な私でも想像できますが・・・。

明日は、もう2月ですねと、先ほど来店された業者の方とお話していました。

どうなるのでしょうねと・・・。

2月3日は節分ですね。

写真は、新しい巨大なタワマンの近所のお寺に貼られていたものです。

人は死ぬとみんな鬼になるんですよ。

戸籍を抹消され鬼籍にいれられるのです。

その鬼が怖がるも文字は、「聻」です。

老舗旅館や老舗企業などには、これを掲げているところが今も残っていると聞きます。

posted: 2022年 1月 31日