年取豆
恐るべき年取豆の多きかな
【作者】木村たみ子
何時の頃からだろうか、節分の豆を食べなくなった。
子どもの頃は、その年齢のやっつだとか、ここのつしか食べれなく、大人のひとをうらやましく思っていた。
今食べると63粒も食べなくてはいけない。
そんなにいらないどころか、口が乾くので一粒もいらない。
乾燥しているので、のど飴の方が助かる。
ひとは勝手な生き物であります。
きちんとした人にあこがれ、理路整然と話される方をいいひと、すごいひとと思ってきましたが、この頃ひとの見方も年と共に変わって来ました。
どんなにきちんと話される方でも、何か共鳴できない人は追い求めないようにしています。
義理を欠いては生きることができないので、それ相応の関係でいます。
ふとした出会い、お客様との出会いもそうなのですが、私のようなたどたどしい職人の説明に興味深く耳を傾けてくださるひとの中には、とても共鳴する場合があります。
一期一会というのでしょうか。
そんな人間関係を大事にしていきたいと強く思うようになりました。
節分は、一年の氣を分ける節目です。
新しい年にいい一期一会がありますように。
みなさんにもありますように。
そして、今日も一期一会の印面に向かえることに感謝。
posted: 2022年 2月 3日