「菓子木型職人」市原吉博さんの哲学と発信方法

業界の技術の捉え方や技能検定に対する姿勢に触れると、時々嫌になる事が多いご時世になってきています。
印章という商品の土台は技術であります。
揺るがない事実であります。

そんなこんなを考えていると、昨日のNHKの朝のニュースで高松の菓子木型の職人である市原吉博さんの仕事を紹介されていました。
私の理想形の職人の在り方だと思い、ご紹介させて頂きます。
木型の職人さんは、3Dの彫刻機が出現してからの減少数は著しいものです。
各地の技能士会からドンドンと姿を消していかれています。
菓子木型となると、市原さん自身のホームページでも述べられているように「絶滅危機にある菓子木型」とあり、職人は全国で6~7人のみとのことです。

大印技術講習会の恩師である故二葉先生が、「手彫りをしていたら、技術を勉強していたら、間もなくそういう本物を作製できる人は、極度に減る時期がくる。そうなったら技術を勉強してきた者の天下になるで。」とよく冗談半分に言われていたことがありました。
それが、最近では劣悪な業界環境下で現実味を帯びてきています。
全体的に下がると、もはや天下どころの騒ぎではなく、市原さんのように本物の情報発信環境を工夫し整えたものが天下なのかもしれないなぁ~と考えます。

みなさんは、どう考えますか?

https://www.kashikigata.com/

posted: 2019年 6月 13日