精魂込めた彫刻の原点

久しぶりのお寺のはんこの彫刻を賜りました。
山号院号寺号印。


個人の実印は、一代限りのものですが、お寺のはんこは、何代もの住職に渡り使用されるものです。
とにかく深く彫れと教えられました。
通常の会社の角印より大きなもので、いくら深く彫ってもなかなか深くは感じられません。
手が痛くなりますが、それでもボリボリと・・・。
折角の御朱印ブームなのに、お寺もゴム印を使用されるところが多くなってきているとお聞きしています。
以前に比べると、お寺のご僧侶のお考えも時勢に合わせられているのか、彫刻依頼は少なくなってきています。
しかし、この様にご依頼いただくと、精魂込めて彫刻するという原点に立ち返ることが出来ます。
上手下手よりも、まずは丁寧にきちんとした印章を納めたいという想いをより強いものにしてくれます。

posted: 2019年 6月 25日