継承とは、人を育てることなり

断られたりお一人の鍋物は
【作者】岩下四十雀

先日、東京で長男と「お一人様焼肉」の店に行きました。
一人ずつ、網焼き用の席がしつらえて在り、タッチパネルで注文をします。
息子に聞くと、「お一人様しゃぶしゃぶ」の店もあるとか・・・。

今日の連続テレビ小説『スカーレット』のお話から・・・毎度、まだ見ていない人、ごめんなさい。
深野心仙(フカ先生)は、子供の頃から、絵が好きで画家になり、若い頃は展覧会に入賞したりした偉い先生でした。
ところが戦争が始まり、従軍画家となり人を殺している苦渋の顔を描かないといけないようになりました。
戦争が終わり、もう二度と絵など描きたくないと思っていた時に、絵付け火鉢に出会いました。
そういう先生だから、教えを乞いたい、学びたいと喜美子は思いました。
おかあちゃんが探してきてくれた、一週間に一度、人が入れ替わり教えてくれる「絵付け」作業という話を聞いて、何か違う、教えを乞うとはそういうことではないと気づいた喜美子でした。

世の中が変わって行っても変わらないもの、変えてはいけない考え方があります。
印章もその一つですし、その継承もそうです。
継承とは、人を育てる事
・・・自分にないものを持っている人に頼んで教えを乞う事
「技術を継承しよう!」とか「印章文化を伝えよう!」というスローガンや目標でなく、具体的に人対人のこと・・・大切なのは、継承現場。
パソコンやインターネットで教えられることではありません。
継承現場の質量を高めていくこと。
その一過程に技能検定や競技会、大印展、グランプリがあります。

今日は、今シーズン一番の寒さとか
今晩は、鍋にしてもらえますかというのは、奥さんへの業務連絡。

posted: 2019年 11月 15日