ブレずにガンバロー!

写真は、毎日新聞の本日付け朝刊「余禄」です。
コロナ禍の情勢のなかで、ドンドンと印章が邪魔者扱いされています。
まるで落選し、議員バッチをうしなった政治家のような扱いです。
これは、印章史にもありました「印章不要論」という一つの論ではなく、国民からの「印章不信」が原因のような気がします。
その多くの不信の世論に押されて、IT大臣である自民党の「ハンコ議連」会長が、自分の議連をかなぐり捨て「脱ハンコ」へと舵を切り替えました。
うちの息子は、「嘘つきは政治家の始まり」と言っていましたが、風見鶏もいいところです。
しかし反面、世の風はテレワーク(在宅勤務)にはハンコ文化は邪魔者で、命を懸けた出社が求められるという勢いが増しています。
これは、民と民の問題だとしていたのですが、コロナ対策の為に役所の窓口での申請押印を廃止する方針を打ち出してきています。
それは、コロナ禍で命が優先されるので「仕方がない」という問題なのでしょうか?
邪魔者から敵に印章の存在が変われば、印章はもう終わりです。
世に支持されての印章です。
印章への世論を否定する前に、「印章不信」の大きな原因の一つである技術なきパソコン印章やフォント印章の在り方を否定するか規範を早急にまとめ上げるかのどちらかではないかと思います。
そうして、令和3年度後期技能検定を120名の受検者を確保し、技能検定維持をまずは推進するための方向性をきちんとと打ち出すことが(公社)全日本印章業協会(全印協)に求められていると思います。
この間のテレワークの障壁ニュースには、全印協が名指しされているからです。
また、ハンコ議連を擁する全国印章政治連盟は、その在り方を見直す必要性が問われていると思います。
また昨日、嘆きました「大印展の中止」ですが、昨日の記事を見て飛んできてくれた技術委員長との間では、中止はやむを得ないが技術継承の為の代替案を模索していくという一致点が見いだせました。(わざわざ来て頂き、有難うございました。)
しかし、その技術継承の代替案を元に大印展の主催者である大阪府印章業協同組合(大印)での理事会に議題として再議論して頂き、その代替案をきちんと大印の組合事業として位置づけて、世にきちんとした技術の存在を発信して頂きたく思います。
大印展は、文化の日に行われるイベントとしての展覧会のみで完結されるものではなく、その背景には、今までの出品者の思いとこれからの出品予定者の切なる思いにより作り上げて来て、創り出すものだという事を忘れないで、ブレないで向き合ってほしいと思います。
大阪の天神祭りや生國魂神社の夏祭りは中止になりましたが、その根幹の神事はきちんと挙行されます。
太鼓やお神輿というお祭り行事が中止となるだけです。
根幹は外してはいけません。
どうかよろしくお願い申し上げます。
コロナ禍を無事に過ごした収束後の社会でも印章は価値あるものとして位置づけられていますように願うだけです。
その為には、収束後に動き出していたのでは遅いと思います。
今すぐに、何度も言いますが、宜しくお願い申し上げます。

また、現在も印章技術研鑽のために真摯に向き合っている技術者のみなさん、ブレないで頑張りましょう!

昨日の私の記事にコメントを頂いた大印展の審査員の先生と、出品者の皆様有難うございました。

posted: 2020年 4月 26日