認印よ!きちんとした職人の創作であれ!

口論は苦手押しくら饅頭で来い

【作者】大石悦子

 

昨日、重要な契約に使用される実印や銀行印が、残っても認印という考え方を残さないと、たとえそれが行政手続きにおいての押印廃止でも、官印からはじまった日本の印章ですので、民にはウイルスのように伝染してしまうというお話をしました。

認印の考え方というのは、日本古来の「おしで」の考え方であります。

人と人との約束事を重んじる考え方、極論すれば、それを無くすことに繋がっていくわけです。

考え方は残るかも知れませんが、薄まり、多くの人心からやがては消えていきます。

考え方を維持するのは、繰り返しの行為・・・押印機会が多いということです。

その押印機会が、来春より極端に少なくなります。

人と人との約束を大切にしたい人は、敢えて認印を使用して頂きたいと思います。

敢えて使用して頂くのですから、それなりのクオリティを持つ物でなければなりません。

 

話は変わりますが、朝ドラ『エール』が本日最終回を迎えました。

まだ見ていない人、ごめんなさい。

出演者のコンサートでありました。

『エール』を見て来た人にとって、凄くクオリティの高い内容で、SNSで「アンコール」放送を求める大反響であったとのことです。

年末の知らない歌と知らない人の出演する「紅白歌合戦」より私にはクオリティが高いものでした。

 

どんな認印なら使用して頂けるかは、ここにヒントがあると思います。

使用者にとってクオリティの高い認印です。

押印廃止の大きな原因となった誰でも直ぐに購入できて、他人でも捺せるオモチャのようなハンコには、到底もたらされないような押印満足度を上げる美と技術力のある認印をコロナ後の社会に提供することが重要となってきます。

それは、どんな認印でしょうか?

グランプリや技術大競技会、大印展などで優秀な賞に入られた方の作品は、紅白歌合戦の出場歌手の歌声です。

素晴らしい歌唱力の在る歌声だと思います。

しかし、私のように流行り歌を知らない人にとってはあまり価値を感じないことでしょう。

それを超越した『エール』の出演者の歌声が今、印章業界に求められている大切な「これから」の認印ではないでしょうか!

技術力があり、美があり、コロナ禍でも人との繋がりを保つために自分の信を示したいと思えるような認印を、職人の技術と知識、経験を総動員して作製する認印をご提供することに、全力あれ!

今は、「全集中の呼吸」であれ!かな。

認印よ!きちんとした職人の創作であれ!

posted: 2020年 11月 27日