攻めの印章の在り方を模索したい

昨日、ご縁あり「三田村有純漆藝展」にご案内を頂き、観覧させて頂きました。

ご案内をいただいたハガキの写真にもあるような作品で、伝統的な漆の技法を用いてアートとしての形状表現を利用した攻めの漆藝であると、奥様よりご説明を頂きました。

その後、三田村有純先生と三田村家の先祖について話をしました。

姉川の戦いから難を逃れたご先祖様たち、武士としてあまり活躍されなかったので、生き延びて今我々がいる。

その後のご先祖様たちが、物を作るという事で活躍されたというお話をお聞きしました。

元々、滋賀県の三田村城から北陸や大阪に散っていき、有純先生は東京ですが、紙すきや能面師、蒔絵師、杜氏・・・

私が印章彫刻というモノづくりに惹かれていった理由みたいなところが、先生とのお話で自然と入ってきたことにとても驚きと喜びを感じました。

先生の展覧会から、混沌としている印章を取り巻くすべての環境に対して嫌気を感じていた私ですが、技術の継承へのこだわりを強く持つことも大切だが、生き残るためには、そこへの活躍のみでなく、攻めて行く工夫を考え出し、行動していかないと、周りの在り方に流されて行くばかりだと気づかされました。

 

先生の漆藝展は、明日まで難波の高島屋6階美術画廊で開催されています。

posted: 2020年 11月 30日