仕事

寡作なる人の二月の畑仕事

【作者】能村登四郎

 

以前にもご紹介させて頂いた句かも知れません。

何となく、今はそういう気分です。

寡作であっても、2月の今から畑仕事をする。

大規模農業(経営)をされている人からすると、わずかな作物しか取れないけれど、丹精のこもったその地からの素晴らしい恵みであります。

それで満足する。

足るを知る在り方(経営)もいいのではないかな。

仕事の仕方にはいろいろあると思います。

仕事の捉え方も様々なことでありましょう。

「いい仕事していますねェ・・・。」という仕事と

マルクスの言いう『賃労働と資本』の労働としての捉え方の仕事もあるでしょう。

みんな一括りにはできませんが、「働き方改革」という働き方の中にある仕事や、リモートワークという仕事は、みんな一括りに仕事を纏めようとしているような気がしてなりません。

リモートワークって何でしょう?

それは、パソコンの前に座ってする仕事?

それが悪いというのではなく、なぜ、全ての仕事をパソコンを前提にするのだろう?

デスクワークばかりが仕事でないし、家で出来ない仕事もある。

自分の置かれた環境やその中で楽しく仕事をしているのが普遍的な事

それを一つにまとめようとするところに無理があります。

以前にもお話したことがありますが、「村の鍛冶屋♪」という嘗ての小学校唱歌である鍛冶屋さんの仕事が大好きです。

鍛冶屋さんではなく、その仕事に向き合う姿勢が大好きです。

今日もいい仕事ができるように、自らの畑仕事に精を出します。

*写真は、河井寛次郎60歳頃の拓本「仕事」です。

posted: 2021年 2月 5日