終わりなき楽しき坂道
立子忌の坂道どこまでも登る
【作者】阪西敦子
今日は桃の節句でありますが、星野立子の忌日でもあります。
昨日、講習生の印稿(彫刻する前のデザイン原稿)を2時間ほど添削していて、とても楽しかった。
時間もかかる作業ですが、自分の魂が奮い立つような久しぶりの時間でありました。
胃痛になる少し前にも添削をしたのですが、やはり楽しかった。
自分が、大競技会に出品していたころを思い出しました。
技術講習会に携わって来ましたが、わりとこのあたりを同僚講師に長い間まかせっきりにしていました。
同僚講師が体調を壊されて、急遽出番となりました。
印章彫刻は、印章三法(篆刻三法)を以って印章を作製することを言います。
市場、とりわけネットの中の印章販売は、手彫りや手仕上げという言葉を目にしますが、印章三法の三分の一の領域を購入基準にされているのはおかしな話だと以前よりお話してきたところです。
どんな形状の篆書を用いて、決められた輪郭の中に上手く配字レイアウトしていくか、そこに印章製作の妙があります。
講習生の印稿添削をするということは、そういう字法、章法を伝授していくことが指導者の原点であり、最も楽しい場面であるということが久しぶりに私の中に浸透していきます。
この坂道に終わりはなく、どこまでも登り続ける楽しみを知る人にとっては、大切な坂道なのです。

