分かち与える

鍛錬し培ってきたものは己の宝

宝は分ち与えるほどに輝きが増す            【作者】伴虚無蔵

 

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』も最終週ですね。

本日、伴虚無蔵さんのおそらく最後のセリフが、このドラマのテーマとつながったような気になりました。

 

印章は、それを使用してくれはる人が品格と誇りを持てるものであるべきだと思います。

印章が、オモチャであったり、何か(フォントや写真という他者のもの)のコピペで、彫刻者が「彫れる」という自己満足であったりしてはいけないと思います。

印面の中身(章顆)が社会により吟味される時代となってきています。

要らぬ物は要らない時代・・・何を鍛錬し培うのかが問われる時代

そして、それを分かち合うことにより輝きが増し、初めて意味を成すのかなと思います。

分かち合う場・・・私にとっては、組合の技術講習会でした。

現在も研究科の講師としてのお役を仰せつかっています。

それは、鍛錬をしながら向き合わねばならないことで、蓄積したものを放つというものではありません。

常に充電しないと空っぽになり、分かち与えるものが無くなるのだと、日々精進の毎日です。

今日も印面に向かえることに感謝です。

 

posted: 2022年 4月 6日