河井寛次郎の言葉
「ない自分をつかまへてゐるない自分」
「髙きに灯ともす 人間の髙さにともす」
「かぎりのない髙さ 人間の登れる髙さ」
「喜者皆美」
「手考足思」
「すべてのものは自分の表現」
【作者】河井寛次郎
朝刊に今週末から開催される「特別展 陶技始末 河井寛次郎の陶芸」が大阪中之島香雪美術館にて開催されるという記事が大きく掲載されていました。
この前の日曜日に河井寛次郎記念館を訪れた時、展示されていた「喜者皆美」の書の前に座り、少し思索にふけった。
こういう境地には、まだまだやな、いや達することができるのかなと・・・。
少しと書きましたが、時間的にはかなり長く座って、「喜者皆美」を見つめていました。
今朝、没後50年の記念誌「河井寛次郎」を調べてみると、上記にあげた文章は50後半から60代にかけてのもののようです。
以前この記念誌を購入した時には、それらの言葉の重みをスルーしていました。
ハッキリ言って、何を言っているのか分からなかったのです。
それらがしみいる年になったのか、それらを求める年となったのかは、分かりませんが、そういうことを印章の仕事を通して考えられたのは、今の仕事に感謝したい気持ちになりました。
まったりと、そんなことを考えれた日曜日でした。
記念館のマスコットの猫が気持ちよさそうに窓辺で居眠りしていました。
posted: 2022年 6月 15日