デジタル遺品

遅いお正月休みを取っていた長男が、仕事先の宮古島に今日帰ります。
これでようやく、我が家のお正月もお終いです。
さあ、頑張らねば。
昨日、家内が「ブログネタ、教えたる。」とNHK「あさイチ」で視聴した話を教えてくれました。
「デジタル遺品」という話です。
家族が亡くなった悲しみ、そこに追い打ちをかけかねないのが、パソコンやスマートフォンの中のデータやネット上の取り引きなどの「デジタル遺品」のトラブルです。
ネット上でのセキュリティ対策が強化され、亡き人がネットで何をしていたのかとてもわかりにくくなっています。
たとえば、夫が生前にヒミツで行っていたFX取引で、とんでもない損失が出ていたり、ネット銀行の口座に預金があることに気づかないことも。
そうした金融取引以外にも、管理人が亡くなった「故人ブログ」が乗っ取られ、詐欺サイトの誘導路として悪用されてしまうこともあるらしい。
そして、それらのすべてを解決してくれるのが、最終的には、生前面倒がっていた印章を使用しての、相続手続きであるということに、家内は「やはり、はんこは面倒でも大切なもんやなぁ~。」とそこに感動していました。
デジタル遺品ということでなくとも、認知症になり、パソコン放棄の状態で、事態がどんどん悪化していくという事もあり得ます。
便利なものは、逆に怖いツールにもなりえます。
銀行印がいらないと、大宣伝している金融業界ですが、当店にもそうですが、お客様の銀行印のご注文が減ってはいないのです。
銀行印は、それのみの使用でなくとも、様々な契約に使用されたりします。
また、ネットでの便利な取引を中心に思考される人は、印章には価値を置いていませんが、変化する社会ですが、それ以上に個人の財産や生命を守るためのセキュリティーを考える消費者は、きちんと正しき印章を具備されるのは、当然のことかなとも思います。
家内は、「便利なツールと印章の併用をすれば、セキュリティーが二重になり、安全やのになぁ~。」と言いますが、ある意味両者は、反目する関係なのかもしれません。
便利なツールというのは、セキュリティーをほぼ思考の範疇に入れないから商売になるのであって、それを考えてはいないのかも知れませんね。
あり難きブログネタをありがとうございます。

posted: 2017年 1月 19日