連続テレビ小説『なつぞら』は面白いよ!

今日の連続テレビ小説「なつぞら」は良かった。
十勝から東京に舞台が移り、視聴率が悪くなったとか、いろんな揶揄が聞こえてきますが、大河ドラマよりよっぽど本も良いし、面白い。
東京でのアニメ制作の話になってから、益々面白くなったと私は思います。

アニメというより漫画映画で育った私には、「なつぞら」で進行中の「白蛇姫」(実際は「白蛇伝」)の絵が懐かしく、その後、東映漫画まつりの走りになった「わんわん忠臣蔵」「太陽の王子 ホルスの大冒険」を、その後のテレビで見た思い出が残っています。

なつ(広瀬すず)はついに東洋動画に入社。
今日は、女性アニメーターの麻子(貫地谷しほり)から疎まれ、先輩の下山(川島明)から、アニメとアニメーターの麻子について語るシーンが、モノづくりの原点であると思いました。
アニメーションとは、ラテン語で魂を意味するアニマという言葉を語源としていて、生命のない動かないものに命を与えて動かすことを言うと教えられる。
そして魂を入れるのだから、アニメーターの麻子や作画をする人達は、真剣そのもので毎日どのように表現したらよいかを悩んでいるので、麻子も怖く思えるのかもしれないと諭される。

毎日の手慣れた仕事に埋没するのではなく、印章は動かせないけれども魂を吹き込むという点ではアニメと同じだと思います。
お客様のお名前が一人ひとり違い、日々の仕事も文字を彫るということだけでなく、その人の信を示す意思表示を彫刻させて頂いていると思うと、そのお名前を決まった丸のなかにどのようにレイアウトしたら、その人なりを表現できるかというところを悩み苦闘し、文字と闘い、文字に相談し、先人の印例を調べて、仕事をする。
そうすると、苦しいときもあるが、毎日が生きがいを持ち仕事ができます。
そのことにより、最終的には魂が吹き込まれます。
そして、そのことを精魂込めた仕事と言います。

今日も悩み苦しみ、且つ楽しく仕事をさせて頂きます。

posted: 2019年 6月 5日