かたじけない

あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ
【作者】種田山頭火

昨日は、憲法記念日であると同時に、結婚記念日でした。
中寺町の普段なかなか一緒に行けなかったお墓参りへ行きました。
スパーにも一緒に行きましたが、ステイホームで何もすることがなく二人で一日を過ごしました。
息子らも、それぞれの地でステイホームで、帰阪することが出来ません。
本を読んだり、テレビで「JIN-仁」の再放送がやっていたので見ていましたが、普段の疲れからかいつのまにか眠っていました。
夢の中で、中国の儒学者であり焚書坑儒で、坑に生き埋めにされている場面が出てきました。
息が出来ない・・・苦しくて起きました。
ドラマ「JIN-仁」のなかで、南方仁が現代の医師として江戸時代にタイムトラベルした自分の役割というより存在意義を考えて悩みます。
なんとなく自分の想いとそれらが共鳴しあったのかな。

山頭火はこの句に次のように添えています。
「五月は物を思ふなかれ、せんねんに働け、というやうなお天気である、かたじけないお日和である、香春岳がいつもより香春岳らしく峙(そばだ)つてゐる」
山頭火は、よく乞食坊主といわれて嫌われますが、農村の大地主の出であります。
この時期の農村の忙しさを身を以って知っています。

夢の中の焚書坑儒で生き埋めにされた儒学者と南方仁がまじりあっていた昨日でしたが、今日はシャッターを三分の二閉めて、仕事量調整に向き合うかたじけない日よりです。
かたじけない、かたじけない。

posted: 2020年 5月 4日