ビニール傘とビニール印章

ぎりぎりの傘のかたちや折れに折れ
【作者】北大路翼

昨日、梅雨入り宣言があった関西、今日は傘の日で関東も梅雨入りのもようです。
ネットショップのお客様から、良かったよとリピートのご注文を頂きました。
他店で購入された商品がお気に召さなかったとのこと、その答え探しを当店にも留めて頂きました。
他店の商品を手に取り、しっくりこなかった理由は、文字のバランスの美しさが印章には大切だと気づかれました。

今日の雨はきつくなるようです。
ビニール傘は、安く、コンビニなどですぐ手に入り、とても便利ですが、きつい雨風には耐えることが出来ず、折れに折れた傘の骨組みが道端に落ちているのを見かけます。
ビニール傘にはビニール傘の役割があると言えば、おそらくあるのでしょうが、この折れた骨組みにまつわりついたビニールを見ていると、今のモノに対する思考が見えてくるように思えてなりません。
そんな安物だから、役目を果たせなくなった用無しは道端に捨てられるのです。
きちんとした傘は、長く持つと思います。
それよりも長く自らの信を示してくれるのが印章です。
パソコン印章やフォント印章のようなビニール傘ならぬビニール印章では、文字のバランスや美しさはありません。
押捺できればよいとするなら、それにはそれなりの役割が在るのでしょうが、きちんとした印章を持ちたい人も多くおられます。
たとえ、このコロナ影響でリモートワークの邪魔だとされても・・・
みずほ銀行「ハンコ文化」見直し企業向け融資を電子契約にとの報道が昨日在りました。
そういう早急感や利便性を求める人や企業もあるでしょう。

当店のコンセプトは、お客様の印章をきちんとデザインし、姿のうつくしい印章求められる方にご提供するということです。

 

posted: 2020年 6月 11日