印章は何が彫ってあるかが一番大事ということ
印章の本質的な意義は、
使用者の側からは、その印章に何が彫ってあるのかが大切であり
作製者の側からは、その印章に何を彫るかで決まります。
その共鳴点が、印面なのです。
その印面に、「押印廃止」と彫ってある印章を河野規制改革相にプレゼントしたのが、平井デジタル相でした。
「押印廃止」と彫刻したのは、印章業者か、印章業者が作った「ハンコ自動販売機」です。
印章業者にもいろいろおられると思いますが、それを販売したのは結論からすると印章業者なのです。
それを平井大臣が購入され、河野大臣にプレゼントして、ツイッターに掲載されたという流れになります。
ツイッターで、そういう事をアピールされるのは、大臣の品性の問題だと思います。
真面目な、モラルある業者からすると、私も含めさせて頂くと、「酷い!」ということになります。
もう一つの問題は、「押印廃止」と彫刻し、販売する土壌が印章業界にあるという事です。
様々な問題が、そこには関与していると思いますが、同型印の危険性のあるパソコンフォントでの製作現場と販売市場を放任してきた印章業界、流行キャラクターを素材にプリントするならいざ知らず、印面にパソコン機能を用いて彫刻してオリジナルという名を付けて販売している印章業界、技術継承者を作る現場を軽視して、ついには国から技能検定の廃止を検討されるようになった印章業界、モラルと規範無き印章業界、そこに落ち度はなかったのかも検証する必要があるのではないかということは、誰も言わないのでここに記したく感じました。
何を彫るのかを大切にして、今日も励みたいと思います。
一番、事実関係をきちんと述べて頂いているニュースをご紹介しておきます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fa13179b408bf6a16a2f68c8bc5cf58bff4f4cf
その後の、平井大臣のコメントです。
posted: 2020年 11月 4日