大印展の大阪市長賞
ベッド組み立てて十一月の雨
【作者】皆吉 司
今年で68回目を迎えるはずでありました「大印展」は、コロナ禍により中止となりました。
私が生まれた昭和34年の第7回展より設けられたのが、大阪府知事賞とともに大阪市長賞でした。
今回の住民投票の結果により、消えずに継承できることとなりました。
様々な意見、政治的な意見があると思いますが、大印展の裏方としては、安堵の気持ちが先に立ちました。
この市長賞を目指して、どれだけの先生先輩方、また現役の出品者の皆様も日夜研鑽されているかと思うと、無くすべき賞ではないと私は思います。
その栄誉ある初回の賞に輝いたのが、講習会の教養課程時代の恩師、二階堂先生でありました。(写真の印影)
今ある物を壊して、新たなモノを創る時には、先人への感謝の想いがなければ成立しないと思います。
今、印章も河野大臣の脱ハンコ発言から、今ある行政に使用されてきた押印という、慣習も含めての在り方を壊すのですから、きちんとした理由と今までの在り方に感謝を持たなければ、成立しないと思います。
今までの在り方を無駄とか、不要としてしまうと、印章そのものの価値が崩れ去ります。
無駄なハンコ(押印)や不要なはんこは、何一つありません。
今年の大印展は、中止になりましたが、代替事業であります「令和印章修錬会」があります。
土曜日も、理事長をはじめ、大印技術委員会有志により、印譜作製の事務仕事を遅くまでいたしました。
各部門1位のみの発表は、大阪府印章業協同組合のホームページに明日、掲載いたします。
印譜は年内には作製を完了する予定です。
お手元に届くまで、もうしばらくお待ち下さい。
明日の文化の日は、通年なら大印展の受賞式ですが、明日は家の衣替えの為のお掃除と家内により計画されているようです。
posted: 2020年 11月 2日