学び、手を動かすために

大印展実務、講習会の運営、技能検定申請実務などで今年はというか、いつも技能検定がある時の状態と同じく、バタバタしております。

今回で大印展審査員、裏方、技術委員会、技能検定(職能)担当を全て降ります。

継承現場と私と私の仕事を求めてくださる人のみを対象に活動して行きたいと考えています。

先日購入した『芸術新潮』10月号に鞍田先生の「いま、民藝を考えるための12冊」のなかの書籍をぼちぼちと勉強しようと思っていました。

ネットで本を買うのが好きではないので、本屋さんに立ち寄ったら、その内の一冊『サヨナラ、民芸。こんにちは、民藝』が目に付いたので、飛びつくように購入しました。

最初の東大名誉教授の松井健氏のプロムナードを読むだけで、以前より頭に描き始めていた河井寛次郎先生の「美を追わない仕事。仕事の後から追ってくる美。」という言葉が頭の中で揺らめき始めました。

頭の中には、「線の落ち着く位置」(印章の用語では分間を整える)が何によりもたらされるのかというとこらへんから動き始めています。

何をいっているのか、ほとんどの人が理解できないと思いますが、これからゆっくりと文章に落とし込んでいきたいと考えています。

また、それを私の仕事と私が携わる技術継承現場、私を必要としてくれる人達に具体化していこうと思います。

兎に角、今は学び、手を動かしたいと強く考えています。

 

posted: 2021年 10月 7日