今日は足が痛い、いたい・・・

昨日は京都へ一人散策しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝早くから久しぶりの京阪特急で丹波橋、鈍行に乗り換え、長男が生まれた頃に住んでいた伏見稲荷から東福寺界隈を散策。

当時は病休で体力づくりのために稲荷山を歩き回っていました。

病気にも拘わらずに、そんなに疲れる事もなく足取りは軽かったような記憶があります。

今回は1時間半くらいのお山でへとへとになり、少し迷子になりながら山頂まで登りました。

途中、小さな女の子に追い越されました。

齢60を回ると、意気込むのではなく、マイペースが肝心だな。

山から下りて、直違橋を歩いていると、「稲荷ふたば」を見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

前の日曜日に鞍馬に遊びにいった家内に頼んで買ってきてもらった「出町のふたば」の「みな月」(京都6月水無月のお菓子)を食べた所でしたが、思わず寄ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住んでいた頃、東福寺の中にある保育園に通っていた長男を送り迎えした懐かしい道を散策した後、かねてより行きたかった清水五条にある「河井寛次郎記念館」へ行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しまったりと、拝見させて頂きました。

観光客の多い清水の五条坂を離れ、清水焼の窯元の煙突を見ながら六原から祇園をかすめながら京阪の祇園四条駅より大阪に戻りました。

 

 

posted: 2022年 6月 13日

「#本物の印鑑」に投稿お願いします

約束はただのあじさいだったのに

【作者】なかはられいこ

土曜日に放送されたNHK・BSPの「京都人の密かな愉しみBlue修業中 門出の桜」・・・面白く見させてもらいました。

自分の仕事に懸命に努力することが、自分の人生や生き方に深みをつけていくと考える京都の修業中の若手職人たち。

ドラマ以外に、そんな若者や職人を見出す事は難しい時代になってきたとするのは、年齢のせいにしておきたく思います。

ドラマの中で、柳宗悦「用の美」(柳宗悦はこの言葉を使ってはいませんが)や民藝・バーナードリーチ・濱田庄司という言葉が出てきたのには少し驚きました。

 

大印講習会に九州宮崎から毎月、最初は講習生として今は講師として通って来てくれているSさんが、インスタグラムで面白い企画を考えてくれました。

篆刻では、「8時だよ!全印集合」というインスタグラムの企画があり、多くの投稿が土曜の夜8時に見られます。

篆刻は芸術・美術分野で奥が深いものでありますが、誰でも気軽にできるという利点もあります。

勿論篆刻をされている人は、実用印章を彫刻される人よりも多く、始まりからそんなにたたないうちに、いろんな人が投稿されています。

それを羨ましいなと思い、実用印章は毎日印面に向かいあっているが、それをそのまま、他の工芸のように作品として画像は投稿は出来ません。

印面はお客様の大切なセキュリティーだからです。

かといって、業界内の競技会や展覧会の作品を一般消費者が見る機会も場も日常としてはありません。

これらをもっと「デジタル展覧会」にして頂きたいのですが、おそらくしないだろうと思います。(かなり声高く叫んできていますが・・・)

まだ印章業界が活気を呈していた頃、大競技会のトップの作品郡を印章啓発のために某週刊誌に掲載されたことがあります。

スゴイなと、当時駆け出しの私は、私も週刊誌の啓発宣伝にのるように頑張ろうと思いましたが、これにケチが付き一回で終了しました。

特定のお店や職人の宣伝になるとして、それ以降掲載されなくなりました。

それを聞いて、度量が小さい業界だなと思いました。

だから、デジタル作品展を特定の業界団体がすることは難しいと思います。

それが流布され、一般消費者の目に行き渡れば、あの大臣賞作品のようなイメージの印影といわれても、出来るお店が大変少ないのです。

みんなパソコンフォントで印章を作製しているのが実情です。

それに対して、今回のインスタグラムへの企画発案者のSさんは、「ネット上での見本印影は、パソコンの文字ばかり。一般消費者もパソコンの文字の判子が当たり前となってきているように思えます。 そこで多くの一般消費者に本来あるべき姿の印章を伝えていきたいと思いInstagramに作品をアップする場を立ち上げました。」という趣旨のもと、インスタグラムから印章を盛り上げたいと呼びかけました。

フォント禁止以外には、あまり制約がなく、書体の規定なし、上手下手関係なし、作品への批判なしくらいです。

お客様への仕事以外に仕事をすることを、わりと嫌がる職人が多いのは事実です。

「めんどくさい!」の一言。

ですので、競技会への出品作品も一部の出品者に偏り、減って行っているのが現状です。

それらを卒業された方も、技術講習会に通っておられる若き技術者も勇気を出して、投稿してください。

競技会方式でなくとも、普段お店でお客様にお渡しされている得意なやり方で構わない、いやそれが一番重要だし肝心な啓発だと思います。

嘗ての『印の畑』印章講習会や技能グランプリの戦友の皆様、後進の奮闘に応えてあげてください。

私も投稿しました。(印文は「徳川家康」です)

よろしくおねがいします。m(__)m

https://www.instagram.com/hankoshokunin/?hl=ja

 

 

 

posted: 2022年 5月 30日

高松に行ってきました

この顔を五月の風にあづけけり

【作者】三吉みどり

 

大型連休は、暦通りの営業をさせてもらっています。

みどりの日とこどもの日を利用して、コロナ禍ということもあり、長い間ご無沙汰していた義理の両親の所にご挨拶に行ってきました。

讃岐高松の地は、義父にお世話になり印章に出会い、修業に打ち込んだ地であります。

行きは高速バスで行きました。

淡路島に入るまでは渋滞していて、2時間20分遅れで到着しました。

おとうさん、おかあさんは、とても元気にされていました。

家内と一緒に翌日散歩に出かけ、琴電の駅や息子らが通っていた保育園を見てきました。

当時の保育園よりも大きな施設になっていて驚きましたが、田んぼや畑のあった所にたくさんの家が建ち、農業試験所は大きな病院になっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りは、家内と共に高速バスの乗り場まで行ったのですが、室津インターでの事故による渋滞を聞いて、急遽JRに変更の為、近くの琴電駅へ・・・久しぶりに琴電に乗れて、不幸中の幸い、しかも長尾線(いた時には乗らなかった)に乗れて最高でした。

マリンライナーにも久方ぶり(おそらく10年以上は乗っていない)・・・高松から大阪に向かう時、岡山までのマリンライナーが丁度一時間、車中で『印の畑』を広げて、印影に穴が開くほど見て勉強していたことが思い出されました。

道中は大変でしたが、ご無沙汰していたおとうさん、おかあさんの元気な顔を見れて、大阪とは違うゆっくりとした時間を過ごさせて頂きました。

まだ大型連休の後半らしく、大阪の店周辺もゆっくりとしていますが、ぼちぼちとエンジンをかけていくには丁度の頃合いです。

posted: 2022年 5月 7日

パワーをもらった東京行き

土曜日にありました全国印章技術大競技会の審査のために、金曜から東京に行っていました。

金曜日は息子の所に行き、一緒に東京ドーム温泉に行きました。

その後、蕎麦屋で晩御飯。

あまりお酒が好きではない息子ですが、私に付き合ってくれてビールと熱燗で色々話が出来ました。

翌日は、早くから審査会。

 

 

 

 

 

 

全国からの力作が並んでいて、審査する側もテンションが上がりました。

こういう場でしかお会いできない先生もおられ、またコロナ禍で長い間お会いできていなかった先生とも交流できて、いろんな場面でいろいろと話ができて、とても刺激になりました。

翌日は、息子とトキワ荘ミュージアムへ出かけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼が一番遊びたかった子どもの頃は、大阪で店を出し仕事に追われていました。

運動会は、秋ですので大印展があり、あまり参観した記憶がありません。

大人になっての遊び直しです。

午後からは雨が降ってきた皇居周辺を散策して東京駅で息子と別れて帰阪しました。

この東京行きは審査会でもパワーをもらい、息子と遊んでパワーを頂きました。

さあ、今日からも印面に向かえることに感謝して頑張ります。

posted: 2022年 4月 25日

私と共に

南朝に仕へたる太刀飾りけり

【作者】民井とほる

 

昨夜のNHK「歴史探偵」のテーマは刀剣についてでした。

太平の世の刀は優美さを先行させたもので弱く刃こぼれしやすく実戦向きではありません。

南北朝や鎌倉時代の刀剣技術は廃れて、後の世に引き継がれませんでした。

江戸時代の刀鍛冶水心子正秀は、この失われた技を求め続けたが、やはり完全復活は果たせなかったようです。

コメンテーターの先生は、伝統文化や伝統技術というものは、継承する努力をしないと必ず廃れていくものですとおっしゃっていました。

自分の印章技術継承現場を見ていても、最近それを痛感しております。

写真の時計は、一年くらい前に修理に出したもので、部品が見つかり動くようになりましたと連絡を受けて、家内が引き取りに行ってくれたものです。

修理に出す時にも、この場でお話させて頂きましたが、この時計は私の印章技術習得修業、いわゆる鍛錬の場面を共にしてきた戦友です。

30数年前に、初めて就いた仕事をやめる時に、当時の職場の人達から頂いた記念品です。

京都から家内の実家に引っ越しをして、印章技術の修業に入り、私の机の上で時を刻み、やがては『印の畑』の印章講習会に参加、大阪の印章組合の技術講習会に高松から月一通い、阪神大震災の翌年、大阪に戻り起業、技能グランプリに6回挑戦、大競技会にて労働大臣賞を頂き、実店舗の二回の引っ越しや病気の再発、

現代の名工を頂き、黄綬褒章受章・・・その間、大印技術委員として大印展の裏方や技能検定の裏方、大印展審査員や技能検定首席検定員、大競技会審査員、技能グランプリ審査員、全印協技術委員などをさせて頂きました。

そういうのを、ずっと机の上から時を刻みながら私を見て来てくれました。

修理代に2万円かかりましたが、あと10年はまだまだ修業を共にしてくれることだろうと思います。

京都の職場の皆様、その節はお世話になり有難うございました。

この記念品である時計は、今も私と共に時を刻んでくれています。

 

この土曜日には東京で大競技会の審査があります。

土曜の朝が早いので、金曜日に息子の所に泊めてもらう事になりました。

日曜日も息子と少し遊んでから帰阪する予定です。

また、ご報告致します。

posted: 2022年 4月 21日

講師も鍛錬を怠るべからず

畝はしづかに集まり隆まり入学す

【作者】大槻紀奴夫

 

次の日曜日は技術講習会です。

コロナが高止まり、大阪などは増える傾向なようです。

そんな中、技術の勉強に集まるのですから、講師の私も勉強のし直しをしています。

昨夜、仕事終わりに少し資料をと思い、嘗ての業界誌『印の畑』の印章講習会を引っ張り出しました。

気が付けば小一時間も見入っていました。

嘗て、ここに出品していた時は、高松から大阪印章組合の技術講習会に通い、瀬戸大橋を渡るマリンライナーのなかで、印影に見入っていたのが一時間くらいのことでした。

当時の講師の先生方のご指摘を読んでいると、今にも通じる自分の癖や、今だからわかる内容のご指摘もあったように感じました。

当時誌上ライバルの方々の懐かしい名前も発見。

 

 

間のページに、当時の大阪技術講習会の講師の先生の見本印影が出てきました。

こういう具合に指導頂いていたんだと、講師としてのモチベーションが上がりました。

次の日曜日には、新人さんも来られるようですが、そちらは基本科の講師にお任せします。

ついつい口を出してしまうのが、悪い癖のようです。

畝はしづかに集まって来るようですね。

posted: 2022年 4月 14日

省かれた大切な行為

巻き込んで卒業証書はや古ぶ

【作者】福永耕二

 

昨日、「小学校卒業証書に他校の公印」というヤフーニュースを題材にお話を致しましたところ、多くのコメントをお寄せいただきました。

小見出しに「古代文字で4年間気づかず、漢字に詳しい児童が発見」というおかしな言い訳がしてありました。

古代文字という単語には、多くのご批判があったみたいで、その後訂正され篆書体のため・・・とされました。

しかし、その要因が篆書体の印章であることを匂わせたことには、書法展を擁する大きな新聞社の記事とはとても思えません。

現場の方からは、その要因として数年前からの証書のデジタル印刷化があるとご意見を頂きました。

数年前までは、生徒の名前も手書きで、公印は木の枠組を作って、その枠に合わせて丁寧に押していたそうです。

卒業証書の行方もそうですが、印章の価値の低落とともにあるような気がしてなりません。

印章は、印影だけが単独で成立しているものではなく、印章本体(印顆)の一部が印面であり、それを朱肉で「押捺す」という行為があるから価値を有し続ける事が出来るのです。

印影をデジタルにして「押捺す」という行為を省き、効率化することにより、間違いが生じることは勿論、人の意識から印章が遠ざかっていくということです。

コロナ禍で発生した「押印廃止問題」も認印を省くということは「押捺す」という行為、大切な行為が省かれる事となっていくことだろうと、この事より予想されることだと私は思います。

そういえば、技能検定の合格証書もデジタル印刷化となっていたような気がいたします。

posted: 2022年 3月 31日

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