Q13.良いハンコを作ってくれるハンコ屋さんの基準は?
質問:「良いハンコが欲しいのですが、何が良いハンコでどこの店が技術のあるお店か分かりません?」
解答:昨年より新聞の取材やラジオ出演のなかで、繰り返してお話ししてきたことがあります。
それは唯一つだけの印章を作成するためには、パソコンソフトの文字は弊害であり、同一印が出来る可能性が大きいということです。
パソコンソフトの文字は、現在様々な書体や種類の文字が販売普及しております。
その文字は様々な場面で、多種多様な印刷物や看板等に使用されています。
それは、パソコンの技術を利用して加工されて社会に役にたっていると思います。
ただ印章を作成する折に、それを使用するとどうなるかは、頭の中で容易にシュミレーションできることと思います。
同じメーカーのソフトの文字なら、A店のハンコ屋さんで作成したものとB店作成したものが同一印になる可能性があるという事です。
可能性があるという事は、恐ろしい事なのです。
パソコン技術の堪能なる店主は、そのソフトを加工し、変化させて使用しているとお話しされることでしょう。
また、そういう風にソフトを使用しているので、早く安価にお客さんに提供できるという企業努力をされていると述べられることでしょう。
このソフトの文字は、実は職人の知恵と経験によりできあがったもので、へんに加工の手をいれたり動かしバランスを変えると、他の文字と合わなくなります。
そのまま使用してこそ、上手く使えるモノなのです。
パソコンソフトの文字使用=同形印が出来る危険を声を上げて述べてきましたが、一番の問題は、同じよう特色のないハンコしか出来ないという事です。
特色やオリジナル性をこれに求めると、素人考えが横行します。
それは、オリジナルな文字という事でなく、そこに絵やキャラクターを入れたり、絵の中にパソコン技術を駆使してソフトの文字をはめ込んで、文字自体をくちゃくちゃにしてしまったりします。
本当のオリジナルとは、印章と文字の基本を利用した技術力であり、パソコン技術の応用ではないという事です。
他所のハンコ屋さんと違うオリジナルを志向してこそお客様に違いを分かりやすく提示できるのではないでしょうか
それには印章技術と文字の勉強を普段からされているお店へ行かれることが一番だとお勧めいたします。・・・・解答に代えて。
posted: 2015年 1月 21日