普通って何ですか
さくらさくらわが不知火はひかり凪
【作者】石牟礼道子
お天気のよい大阪ですが、コロナ感染者数の増加が第4波を示しているようです。
第4波かも知れませんが、昨年の第1波と時期を同じにします。
昨年、3月に大印展の課題がリモートにて決まり、4月24日には組合理事会にて大印展の中止が決議されています。
今年の大印展の開催が理事会で決まった直後に、大阪の感染者数が激増してきて、この5日より「まん防」の適応が決まりました。
11日に課題を決定しなければならないという手前に、昨年同様の事態となりました。
そして、昨年同様にリモートでの課題決定審査会が決まりました。
前途多難を感じています。
こんなところで内部事情を言うなという声も聞こえてきそうですが、敢えて渦中の人として大印展の行方を発言しておきたく記します。
大印展は、毎年秋の文化の日に開催されている大阪府印章業協同組合が主催する展覧会です。
69年前は、大阪のハンコ屋さんの技術講習会での発表の場として組合先輩方の尽力で行われた展覧会でした。
それが、全国展へと発展していき、今年68回目を迎えようとしています。
その間、印章業は大きく発展していき、その対象を印章技術の関連部門を増やし、書道、判下・・・その後さらに刻字をいち早く取り入れたのも大印展でした。
それは、印章業界が大きくなって行く事と比例しての事でした。
しかしながら、今、業界は疲弊しています。
業界団体への加盟数が激減するなかで、大阪組合の組合数も同じくとしています。
業界全体の運動量が減ってきているのに、今まで通りの事をしていては続かないというのが私の持論です。
少ない組合員数・・・しかも、その中で技術の事を常に考えている人が更に少なく、その人ばかりが負担となっているのが現状です。
怒られることを承知で書き続けますと、今、唯一無二を守る技術・・・実用印章の在り方が社会から大きく問われている事への対応が切実に求められています。
部門を縮小して続けるべきだと思います。
実用印章以外の部門は、他の展覧会(書道に付随す展覧会)があります。
実用印章の展覧会という社会への発信は、大印展や大競技会という印章業界発信以外の他にはありません。
それとコロナ禍です。
コロナ禍での展覧会の在り方を模索する必要性があると思います。
今年の大印展は理事会挙げての開催とする事が決まりましたので、それにたてつくつもりはありませんし、決まったことは実行したいと思います。
ただ、現状と今後の在り方を考えて頂きたく思い記しました。
また、昨年の全印協の大競技会もコロナ禍で審査会が出来ずに、大変な状況でありました。
中身は大印展と同じですので、そこにも言える事ではないかなと考えます。
組織を通じての提案もしております。
それでも、敢えて地球マークで私は発信いたします。
悔いを残さないために。そして続けるために。
posted: 2021年 4月 3日