Q8、はんこのデーターがあれば、同一印ができますか?
質問:最近のハンコ屋さんはパソコンでハンコを作成していると聞きました。
たとえ実印や銀行印を紛失しても、データーが残っているので、再度同じものを作成してもらえるので便利だと思います。
手彫りで作業されているハンコ屋さんでは、印影が残っていないと同じものを作成して頂けなく、紛失時に不便だと思うのですが・・・
解答:ネットをみていると、最近そのことを売りにしているハンコ屋さんがいるみたいで驚きました。
即ち、名刺の印刷のようにハンコの判下データーを残して、紛失時にそのデーターを使用して彫刻できるので、紛失や破損時に同一印が出来て便利ですよというものです。
ハンコは、そもそも世界に一つあなただけのモノであることにより信用されます。
言葉では証明されないものをその印影が代表して証明してくれる道具であります。
それが簡単に何度も同じものが出来ますとなると、信用できる道具でしょうか?そうではなくなりますね。
例えば、その同一印を作成してくれるハンコ屋さんに他人があなたに成りすまして誰かが作成にいったり、あなたに頼まれてハンコを作成に来たと嘘をついてハンコを作成され悪用されればどうなるでしょうか?
印章は、首とかけがえといいます。
あなたの財産は勿論、生命にまで危険が及ぶことがあります。
このことは、法律でも示されています。
刑法167条、私印偽造、不正使用罪で作成したハンコ屋さんもハンコの使用者も3か月以上5年以下の有期懲役に処されます。
信用できるハンコ屋さんというのは、たとえ同一人物・法人からの依頼であっても、同じ印章は作りませんと断言しているお店です。
融通が利かないぐらいこれを徹底することにより日本の印鑑制度は守られてきています。
だから、ある意味頑固なハンコ屋さんの方が信頼できますね。
posted: 2014年 4月 8日