五月の鷹は高く飛ぶ

目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹
【作者】寺山修司


写真は、本日付け毎日新聞朝刊です。
朝日、サンケイ、読売と同じ内容の記事が掲載されています。
はんこ屋さんからは、「おいおい、何をマイナスな記事を発信しているのか!」と叱責を受けそうですが、私からすると、「おいおい、ここまで言われるくらい印章の価値を貶めたのは誰ですか?」と問い直したいので、発信させて頂きます。
世はコロナウイルスに感染され非常事態宣言下にあります。
この記事には記載されていませんが、ネットニュースでは経団連会長が印章業界に決定打を浴びせています。
・・・・「はんこはナンセンス。全て署名や電子署名でいい。はんこはIDのシステムで、印影をIDとして頼るカルチャーは今のデジタルの時代に合わない」として、はんこは「美術品として残せばいい」と語った。
経団連会長様
このままでは、はんこは美術品としても残せません。
書の一部門の篆刻としては、残っていくでしょうが、実用印章の美は、それを支える技術者の消失により、継承されずに滅んでいきます。
経団連会長様
残せる秘策があれば、ご教授下さいませ。

今日は、春の褒章のプレスリリースです。
業界関係者の受章はありませんでした。
技能検定も手放し、印章が社会的障壁として捉えられるようになれば、現代の名工や黄綬褒章も手放すことに繋がるだろうと推察致します。

五月の鷹は、どこへ消えていったのだろう・・・。

posted: 2020年 4月 28日