職人の魂と使用者の魂

秋霖や右利き社会に諾へり
【作者】大塚千光史

おはようございます。
秋霖という感じの雨の大阪です。

職人の仕事というのは、淡々としたもので、且つ純粋に技術のみというところもあると思います。
職人自身は、ある意味、そう在るべきなのかも知れません。
使用者は、どうでしょうか?
職人の仕事への姿勢を汲み取ってくださる方も多くいると私は実感しております。
勿論、職人のその仕事によりつくられたモノを購入し使用するだけなのですが、職人は、その使用期間にも思いを寄せなければならないと思います。
印章であれば、きちんと一生使用出来うるだけのモノをご提供する必要があります。
途中、破損しても修理してはいけないのが、印章の運命です。

修理することが求められる商品もあります。
それは、アフターケアも考えて作製されています。
家などは、その代表格ですね。
使用途中で思いが込められます。
長きにわたり使用する印章などは、尚更です。
使用頻度は少なくなりましたが、それでも人生の重要な場面でご使用頂きます。
思いは、積もり込められていきます。
最初に、お作りになられたときの思いと
それを受けて、職人が込める思い(魂)と
使用していく中で、積もっていく思い(魂)が混在して
佳き印章となり、完成形に近づいて行く・・・
そういうスタンスが職人には必要だと私は思います。

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posted: 2019年 10月 25日