キツネノカミソリ

きつねのかみそり一人前と思ふなよ

【作者】飯島晴子

 

土曜の夜に2回目のワクチン接種し、翌朝には家内と朝散歩をしました。

2回目は熱が出た人の話を聞いていましたが、何ともないやんと高を括っていたら、午後から微熱・・・そして39度台まで行きました。

今朝はスッキリとまではいきませんが、平熱に戻りました。

一日中横になっていたので、夜寝れないかなと心配しましたが、充分な睡眠がとれて、却って良い休息になりました。

さあ、8月が始まりました。

緊急事態宣言でもありますが、この8月はほぼ行事がありません。

技術講習会もありません。

名古屋の講座もパスさせていただきます。(ごめんなさい)

以前より8月は休息月と予定していたので、行事は入れないし、あっても行かないと決めていました。

9月に入ってからが大変だろうと思いますが、他所事は参加程度で技能検定関連を中心に位置づけて動こうと思っています。

そうすれば、次が見えて来るかなと思い、そうします。

見えないことをがむしゃらに頑張っても仕方がないかなと考える年になりました。

 

職人の仕事を覚えるのは、最初の3か月から一年、次は3年目、5年目、10年と節があると思います。

えっ!十年では一端ではないの?という声が聞こえてきそうですが、一端というのは漸く職人の仲間入りが出来た、その端においてやるよという段階だと思います。

この最初の一年や3年目までに、このコロナ禍は2年以上を占拠して、現場での経験や対面講習会がおろそかになってきています。

一番大事な時に、それらがないというのは・・・職人にとって致命的なことであります。

それは10年選手の節目の人にも同様な事が言えます。

10年選手が後進の指導ができない環境になってきています。

実は、これも致命的な事なのです。

職人自身が一人前などとか、ましてや作家などと言うのは、NHKの京都ドラマではないですが、千年早いという事だろうと思います。

今夜、狐が剃刀を銜えて枕元に座っているかもしれませんよ。

 

posted: 2021年 8月 2日