今回で大印展の審査員を辞します

南無秋の彼岸の入日赤々と

【作者】宮部寸七翁

 

昨日は彼岸の中日、朝散歩で菩提寺にお参りに行きました。

少し決意がいる日で、ご先祖様に背中を押して頂こうと思いました。

お墓に手を合わせて帰ろうとすると、ご住職さまがよく冷えた缶コーヒーを下さいました。

朝食をしっかりと取り、大印展の審査会のために大印会館に出かけていくと、まだシャッターが閉まっていました。久しぶりの一番乗りでしたが、そんなに早く来たつもりはないのに・・・大丈夫だろうかという不安がよぎりました。

審査員の先生方から、何かと今回への不満を聞き乍ら、何とか審査を終えて三賞を筆頭に各賞が決定しました。

審査終了後に「個人的なご相談なのですが、今回を持ちまして大印展の審査員を辞したいと思います。」と述べさせて頂きました。

一番多きい理由はここでは述べる事をしませんが、同業組合である業界団体の運営と業界の根本である技術とその継承が乖離し始めていると思いながら、自分に無理をして続けてきましたが、もう我慢するのは止ようと思いました。

自分がやりたいことを大切にしないと、もうそんなに元気で活動できる時間が無いと考えるようになりました。

今から後の10年は私にとっては貴重な時間です。

もっと技を極めたいし、それを伝える伝え方を他分野で勉強や交流をしていきたいというのが理由です。

誰かに言われましたが、自分自身では後進は多く作ってきたつもりです。

その為の裏方仕事もしてきましたが、ここらでご免被りたいと強く考えています。

審査員の先生方には長らくお世話になりました。

心よりお礼申し上げます。

posted: 2021年 9月 24日